011/新しい世界のその先へ
生命満ちる泡とともに生まれるのは
新しいあなた。
輪をくぐり抜けたその先に待っているのは
新しいひかり。
ことほぎ満ちる新しい世界。
その先の、もっとその先へ
遠くどこまでも行きたいと
あなたの心は叫んでいる。
012/わたしの心は揺るがない
どのような色に染まろうとも
わたしの中心は揺るがない。
どのような風が吹こうとも
わたしの中心は揺るがない。
ただ愛すると決めたなら
まっすぐにつらぬく。
愛しく想う
すべての中心を抱きしめよう。
013/月照らす場所
夜空に浮かぶ海の中を
深く深く
深く降りていく。
そこは天も地もなく
そこは光も闇もなく
波の鼓動が響く場所。
生まれてきた場所。
やがて還る場所。
静謐な輪の内側の、
更なる内側で
あなたは本来の己に還る。
015/紡ぎ綾なすカタチ
迷いながら
惑いながら
たぐりよせた糸を紡ぐ
糸を重ねて
意図をも重ねて
そうして織りなされた想いは
偶然が綾なす意図のカタチ
それは偶然なのか、必然なのか
悩みながらも選び重ねていかなければならない
016/わたしはあなたに問いかける
柔らかな風が吹き抜けて
柔らかな雲をちらしていく。
風を吹かせるのは、あなた?わたし?
雲を散らすのは、あなた?わたし?
雲の奥に見えるのは
あなた?わたし?
刺のように
鎧のように
頑なに閉ざしているのは、
あなた?わたし?
017/紡ぎ紡ぎて廻る運命のいと
全ては天の意図するままに
全ては己の意図するままに
糸は紡がれ
運命は廻っていく。
大いなる意図で紡がれる白い世界
そこは聖なる母の胸の中。
そこは聖なる赦しの中。
深く深く紡がれる天の愛。
019/あまつ空なる人を恋ふとて
日のもとを凛と舞う。
想いの花を咲かせるために わたしは舞う。
あなたのために わたしは舞う。
わたしのために わたしは舞う。
想いの花を散らすために わたしは舞う。