001/陰陽

 

交わらず

交じりあうもの

 

自ら生きるちから

自ら繋がるちから

 

生かされ広がるいのちの波

 

互いに求め合うのは光

互いに与え合うのは闇

 

そこに善悪はなく

 

我らはひとつの存在として繋がりあう



002/邂逅

 

 

ただひとつの星

 

探し求めるのは過去。

たぐりよせるのは色のない糸。

 

ただひとつの星へと続く見えざる糸。



003/生命の花・豊受比売(トヨウケヒメ)

 

いつかだれかの、ひかりになりたい。

いつかだれかに、愛されたい。

 

心の叫びを、祈りに変えたら。

 

きっと、光であると気付くはず。

きっと、愛せるはず。

 

豊かなひかりを受けとる花。

 

いのちの花。

 

あなたの心にはすでに、生命の花が咲いているはず。



004/月下美人・秘密

 

月を映す空と海のあわいで

  

強くありたいと願い

凛と咲きたいと願い

密やかに咲く夜

秘めたその想いは

純白の金のつるぎになる。

 

あなたの心にはすでに、生命の花が咲いているはず。



005/原点回帰

 

生まれた時は原点であったはずなのに

 

いつのまにか、幾重にも殻をまとっている。

 

終わりなく廻る、廻り続ける運命の輪は、

いつか元の自分に還るために廻る。

 

次々と開いていく殻の、その奥には

祈りの心。



006/重畳たる祈りの色

 

祈りのなかにとける色は

 

生きるための色。

 

進むための色。

 

喜怒哀楽の色。

  

さまざまの心が幾重にも重なり合う。

 

そうして生まれる色が

未来を彩っていく。



007/廻りて、白く

 

心の中に浮かぶ花は、どんな色をしている?

 

心の中に咲く花は、どんなカタチをしている?

 

心の中で廻り続ける、その夢は何?



008/天手力男(アメノタヂカラオ)

 

開こうとする内側

閉じようとする内側

 

葛藤する心の内側で

 

それでも

開かなければならない時がある。

 

閉ざされた扉をひらく、そのちからは

  

どこにある?



009/舞う、天宇受売(アメノウズメ)

 

すべてをまきこんで、わたしは舞う。

 

すべてのせかいの中心で、わたしは舞う。

 

舞い、世界を創る。

舞い、世界を彩る。

 

すべてのきらめきの中心に、わたしは立つ。

 



010/あなたの痛みはわたしの痛み

 

耐えて、耐えて、耐え続ける。

それでもあなたの本質は決して傷付いていません。 

 

わたしの本質も決して傷付いていません。

 

内側からあふれる慈愛のひかりが、あなたもわたしも包む。

外側からあふれる慈悲のひかりが、わたしもあなたも守る。